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損害保険の必要性

 損害とは、傷を付けたり害するということです。そして利益や価値を失わせることや、失うことです。つまり損害保険とは、なにかを失ったり、傷つけてしまったりしたときに備える保険という事になります。
 この損害保険という仕組みがなければどうなるのでしょう。それを考える前に、この損害保険に必ず加入する必要はあるのかどうかを考えてみましょう。これは、リスクに備えるために自分が損なう危険のあるものと同等の資産があれば何も問題はありません。例えば損害保険の一種、火災保険を考えてみましょう。通常家を建てる、マンションを購入するためにはローンを払って購入するのが一般的です。この住宅やマンションが火災で失われても、もう一度家を建てるだけのお金や、マンションを購入するだけのお金があれば何も火災保険に入る必要はありません。損害保険といっても、さまざまな種類がありますから、すべての損害保険が、多くの人が加入しておかなければ安心して暮らせないというような保険ではありません。例外は賠償責任保険です。こればかりはどのくらいのお金が必要になるのかは、自分が何を損なってしまったのか、誰を傷つけてしまったのかによって異なります。例えば人のものを壊してしまい賠償責任が発生したとします。自分が持っているお金で賠償できるものであれば良いのですが、必ずしもそうとは限りません。また、人にケガをさせてしまったとき、最悪の場合、自分の過失で死亡させてしまったとき、どのくらいの損害賠償が請求されるのか、事前に知ることはできません。どれだけ資産に余裕があっても、必ず安心できる金額というのは見えてはこないのです。
 例えば自動車の任意保険、損害保険といえば、最も馴染み深いのはこの自動車保険だと思います。自動車保険に加入して、一生に一度、起こるかどうかも不確定な事態に備えておくことを無駄だと考える人は少ないのではないでしょうか。これは車を運転する以上は必ず入っていて欲しい損害保険ですね。もちろん自動車保険は、任意保険は名前の通り、任意でも加入です。ですが、自分の不注意で死亡事故を起こしてしまっても、強制保険で補償される金額は、人一人殺してしまった賠償には到底足りません。資産の差し押さえを受けても支払えないような借金を、一生払い続ける必要があるかもしれません。ですがそんな事態になっても、任意保険に加入していなかった場合は自業自得です。亡くなったかたこそお気の毒ですね。そう考えると、任意保険にも加入していない状態で車を運転するなんて、普通であれば怖くてできません。そのあたりを普通に賠償能力のない車が走っているとしても怖いですよね。
 ところで、ちょっと不思議に思われるかも知れませんが、そもそも損害保険は、人を対象にした生命保険とは異なり、「物」にかける保険です。傷害保険は人を対象にしていますが、保険金が支払われる条件というのは、物の価値ならぬ、その人の価値になります。ですからお給料が高い人ほど、補償しなければいけない金額は高くなり、仕事をしていない人は、補償する金額が少なくなります。ちょっと不公平な気がしますし、人は平等とは言いますが、損なわれた価値というものは客観的に判断できるものでなければいけないのです。
 ちょっと長くなりましたが、何でも自分のお金で解決できるだけの資産を持っている人、それ以外は、やはり不測の事態に備えておく必要があると思います。

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